乗り換えで変わるのは料金だけです。
発電・送配電・小売の3段階で見ます
乗り換えを検討するとき、多くの方が最初に気にされるのがここです。結論から申し上げると、電気そのものは何も変わりません。
電気は「発電」「送配電」「小売」の3段階で家に届きます。このうち乗り換えで変わるのは③の小売だけです。
①の発電は各社が市場や発電所から調達し、②の送配電は地域の送配電事業者が管理しています。どの会社と契約しても、家に届く電気は同じ電線を通ってきた同じ電気です。
この会社が電線を管理し、停電時の復旧も担当します。契約先を変えても、ここは変わりません。
| エリア | 送配電事業者 |
|---|---|
| 北海道エリア | 北海道電力ネットワーク |
| 東北エリア | 東北電力ネットワーク |
| 関東エリア | 東京電力パワーグリッド |
| 中部エリア | 中部電力パワーグリッド |
| 北陸エリア | 北陸電力送配電 |
| 関西エリア | 関西電力送配電 |
| 中国エリア | 中国電力ネットワーク |
| 四国エリア | 四国電力送配電 |
| 九州エリア | 九州電力送配電 |
| 沖縄 | 沖縄電力 |
新電力に乗り換えても、停電しやすくなることはありません。災害時の復旧対応も送配電事業者が行うため、契約先による優先順位の違いもありません。
かえどき編集部 佐藤より
「新電力にすると停電しやすくなるのでは」という質問をよく受けます。仕組みを調べると、送配電は地域の事業者が管理し続けるため、契約先による違いは構造的に発生しません。
むしろ気をつけるべきなのは料金のほうです。次の章で、会社の選び方をお伝えします。
大手・インフラ・通信・その他の4種類です
「新電力」とひとまとめに呼ばれますが、母体が何をしている会社かで性質が大きく変わります。
ガス・商社・石油を本業とする会社は燃料の調達力があり、料金が安く安定しやすい傾向があります。
| 会社 | 母体・分類 |
|---|---|
| オクトパスエナジー | 東京ガス/Octopus Energy/国際協力銀行の共同出資(ガス系) |
| ミツウロコでんき | ミツウロコグループ(燃料商社系) |
| TERASELでんき | 伊藤忠エネクス(商社系) |
| idemitsuでんき | 出光興産(石油系) |
【重要】エリアによって最適な会社は変わります
同じ会社でもエリアによって順位が大きく変わります。北海道エリアでは大手電力が上位を占めており、新電力に乗り換える必要が薄いエリアです。
エリア別の比較は各記事をご覧ください。
年間の総額で見てください
各社のサイトには「基本料金0円」「大手より○%安い」といった表示があります。これらはいずれも電気料金の一部だけを切り出したものです。
| 表示 | 見落としがちな点 |
|---|---|
| 基本料金0円 | 電力量料金が高ければ、総額は上がります |
| 大手より○%安い | どのプランと比べた数字かで結果が変わります |
| 最大○円キャッシュバック | 受け取り条件(継続期間・電気代の下限)があります |
| ポイント還元 | ポイントを使わない方には価値になりません |
【確認】年間の総額で比べてください
当サイトが年額で比較しているのはこのためです。基本料金・電力量料金・燃料費調整額・再エネ賦課金をすべて含めた金額で並べています。
算出方法は電気料金の比較・算出基準に全部公開しています。
かえどき編集部 佐藤より
各社の表示を見比べていて気づいたのは、同じ会社でも媒体によって「おトク額」が違うことでした。比較の前提が公開されていないと、数字だけでは判断できません。
だから当サイトは前提を全部公開し、ポイント還元とキャンペーンを料金に含めない方針にしています。純粋な電気代で並べたうえで、特典は別軸としてお伝えします。
この記事を書いた人
かえどき編集部 佐藤 奈々(筆名)
編集部に小売電気アドバイザー資格保有者が在籍電力・通信サービスの比較を担当。各社の供給約款と電気料金メニュー定義書を一次資料として精読し、同一条件での試算にもとづく比較記事を執筆しています。乗り換えメリットが小さいケースも、数字を隠さず掲載する方針です。
本名での執筆は事情により控えており、筆名で担当しています。掲載内容の責任は運営者である合同会社Simple Connectが負います。
公開:2026年8月12日/最終更新:2026年9月12日(関連ページへの導線を追加しました。制度や各社の方針に変更があれば更新しています)